シート防水について徹底解説!

シート防水

「防水工事を行いたいけど、どんな防水工事が良いのか分からない」
そんな方に知っておいて頂きたいのが『シート防水』です。

ここではアスファルト防水の「特徴、メリット、デメリット、価格、耐久性」について徹底解説していきます。

シート防水とは?

 

シート防水とは、ゴムや塩化ビニール製のシートを貼ることで防水層を作るという防水工法です。
シートの厚みはゴム製だと2.0mm前後、塩化ビニール製だと2.5mm前後と、いずれも非常に薄い素材で出来ています。
しかし防水性能は高く、マンションやビルの屋上などで採用されることの多い工法でもあります。

密着工法

シート防水にはいくつかの工法があります。
まず最も一般的なのが密着工法です。
防水シートを施工する下地に接着剤を塗布し、シートを密着させるという工法です。
特別な機械が不要なため、工期の短い工法でもあります。
一方で下地の状態が悪いと密着が弱くなったり、破れてしまう原因にもなります。

機械工法

密着工法に対し、専用機械を使用しながら固定していく工法です。
下地と防水シートの間に絶縁シートを挟み、絶縁シートと防水シートを貼り合わせていくという工事です。
下地の劣化状況などに影響を受けることが無い為、品質が安定するだけでなく、工期も短くなります。

シート防水のメリット・デメリットとは?

 

<メリット>

安価で行うことが出来る

シート防水は他の防水工法に比べ、安価で工事を行うことが出来ます。
また、工期が短くて済むというのもポイントです。

 

<デメリット>

シートの結合部

防水シートは一枚ものではなく定尺物を敷きながら施工していきます。
その為、必ずシート同士が重なり合っている部分が複数個所に発生します。
結合部は捲れあがったり剝がれやすくなってしまいます。

耐久性がやや低い

ゴムシートは熱や温度変化により劣化しやすい素材です。
陸屋根など、年中紫外線を浴びている場所では劣化が早く感じるかもしれません。
紫外線により強度が弱くなり、建物の揺れや伸縮に耐え切れず破れてしまうことがあったり、膨らんでくることもあります。

鳥害に遭う

防水シートは薄い為、鳥のくちばしなどで簡単に破れてしまいます。

シート防水の価格について

 

塩ビシートの場合、価格は¥3,500~¥6,000/㎡程です。
ゴムシートの場合、価格は¥3,000~¥5,500/㎡程です。
他の防水工事に比べるといずれも安価です。

塩ビシートの場合は15~20年です。
ゴムシートの場合は10~15年です。

まとめ

 

シート防水は安価で取り回しのききやすい防水工法です。
一方で耐久面ではやや不安な部分もある為、施工時にはしっかりとメリットとデメリットを把握したうえで行いましょう。

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