雨漏りが発生した際、ベランダが原因になっていることが非常に多いです。
住宅を守る為にもベランダ防水を徹底することが大切です。
ここではベランダ防水に使用する塗料について紹介していきます。
ベランダ防水とは
基本的にベランダは洗濯物を干したり、植物を置いたりと、人が歩くことを前提として設計され、限りなく水平に造られています。
しかしその影響から水はけが悪く、雨が強い日にはプールのように水が溜まってしまうことがあります。
その為、ベランダは外壁や屋根と違い、塗装による防水効果を持たせるだけなく『防水層』が施されています。
防水層は「FRP防水」や「シート防水」のように専用のシートを敷くこともあれば、「ウレタン防水」のように塗料を塗布する防水もあります。
いずれにしても防水層が剥き出しでは直ぐに劣化をしてしまう為、防水層を保護する為の『トップコート塗装』を行います。
ベランダのトップコート塗装に使用する塗料とは
ベランダの防水層を保護するトップコート塗装には、主に「アクリルウレタン系」と「フッ素系」の2種類です。
アクリルウレタン系トップコート
主に使用されるのがアクリルウレタン系のトップコートです。
外壁や屋根にもよく使用されるアクリル系の塗料で、弾性の高く密着性の良い塗料です。
8~10年程の耐久性があります。
フッ素系トップコート
フッ素系の塗料は非常に耐久性高い塗料です。
塗膜としての耐久性が高いだけでなく、遮熱性能も持っており、より防水層が劣化しづらい状況を作ることが出来ます。
15年程の耐久性があります。
トップコートも定期的にメンテナンスを
トップコートは一般的な塗料と同様でメンテナンスが必要です。
経年と共に塗膜の粘着力が弱まり、浮き上がったり、表面が剥がれてパリパリになります。手で剥がせるほどになっていると、かなり劣化が進んでいる状態なのですぐに塗り直しが必要です。
また塗膜が剥がれる以外にも、クラックが入ってくることもあります。
トップコートにクラックが入っても、防水層がある為すぐに雨漏りすることはありませんが、クラックが広がったりする恐れもあります。
コーキングや防水テープを使用してDIYで補修することも可能ですので、なるべく早急に対応をしましょう。
まとめ
ベランダ防水は住宅を雨漏りから守るうえで非常に重大な工事です。
日々、目にする機会が多い場所なので不具合が無いかチェックを行いましょう。